巻祝福教会牧師 

        
榊原 喜三郎

      
 Kisaburo Sakakibara



 使徒行伝を見ると、イエス様はご自分が救いの業を成し遂げられた後、弟子たちを残して、いやそれどころか弟子たちに後のことを任せて、天に帰ってしまわれたことが記されています。(1:9)良くそんなことが出来ますね。いざという一番大事なときにイエス様を見捨てて逃げ出してしまった、そのような頼りない弟子たちに後を任せて良いのだろうかと思います。でもイエス様は言われます。「大丈夫だ。約束の聖霊を注ぐから。この聖霊を彼らが受けるなら、必ず彼らも力を受けて、エルサレム、ユダヤ、サマリヤ、そして地の果てまで私の証人となる」と…。

 私はこの事実を改めて思い巡らしていて、イエス様というお方は、それ程までに聖霊というお方を信頼されていたんだ…ということを、思わされました。私たちは「聖霊によらなければ何も出来ない」ということを聞かされていながら、どれだけイエス様が聖霊に信頼されたように聖霊に信頼し、聖霊に助けを求め、導かれるままに歩んでいるだろうか、と反省させられました。

 初代教会は、聖霊が教会を支え、守り、導き、弟子たちは聖霊に満たされ、聖霊に示されるままに従いました。その結果、聖霊が彼らを用いて素晴らしい神様の業を成してくださいました。しかし、その後二千年の教会の歩みを見ると、教会の導き手である聖霊は軽んじられ、神様のご計画の担い手であるユダヤ民族とその文化を教会から追い出し、人間の努力と理性が重んじられてきました。そのため、あれ程生き生きとしていた神様の業も消えてしまったのです。私たちはもう一度、初代教会の時代に戻る必要があります。

 しかし今、日本基督教団に属する牧師、信徒の人達の中にも、あの初代教会の時代と同じ様な、聖霊体験をされた方々が与えられていることは感謝です。

 そして、そのような恵みにあずかった人達が、ぜひ日本基督教団の諸教会が聖霊に満たされ、溢れる喜びをもって仕えていけるようにと願って、1998年1月26日に聖霊刷新協議会の発起人会が持たれ、趣意書が配られ、1999年7月20日に第一回聖霊刷新協議会の全国大会が高砂教会でもたれました。その後、隔年ごとに教職者大会が持たれるようになり、今年も第四回教職者大会が7月に予定されています。このことを思うとき、すべて「それは…神様がなさったこと。神様がさせて下さったこと」と言う他ありません。

 勿論、この事のためには、主にある多くの方々の祈りと尊いささげもの、そして多くの方々の奉仕があったからである、ということはいうまでもありません。けれども「それは神です」私たちはいつも、私たちが何をしたからではなく「このようにして下さったのは神です」と、すべての栄光を神様にお返しし、主の御心のままに従って行く者でありたいと思います。健全な信仰生活をしていく上で、神様がどういうお方か、何をして下さったのか…ということを、正しく理解することは大切です。けれども、ただ知識として、情報としてどんなに正しく知っていても、それだけでは、いざという時、力がありません。命がないからです。また、どんなに素晴らしい聖霊体験をしても、正しい神様への理解がないと、群れを混乱させます。私たちは、どちらか片方だけではなく、両方必要なのです。

 あのペンテコステの日、弟子たちは聖霊に満たされ、世界各地から集まってきた人達の、それぞれの国の言葉で神様の大いなる御業を語りました。そのことに多くの人達が驚きましたが、そんな中で「あれは酒に酔っているだけだ」と批判する人達がいました。その時ペテロが「私たちは酒に酔っているのではなく、神が預言者ヨエルを通して約束されたことが成就したのだ」と、立ち上がって答えています。もしこの時ペテロが、神の言葉、ヨエルを通して語られた約束を引用して、この出来事を正しく説明していなかったなら、人々はそれぞれ自分勝手なことを言い合って混乱で終わってしまい、今日の教会もキリスト教もあり得なかったことでしょう。

 エス様ほど、聖霊とはどういうお方か、何をして下さるのか…ということを、体験として理解し、いつも聖霊に満たされ、聖霊に導かれて歩まれた方はおられません。私たちも聖霊の恵みを体験し、聖霊を通して神様を正しく体験として知るとき、初めてバランスの取れた健全なキリストの体なる教会を、形成してゆくことが出来るのだと思います。



   
  
  
        高砂教会副牧師 新田 恵一

 6月21日から27日まで台湾伝道旅行に参加させていただきました。この伝道旅行は毎年、台湾長老教会更新 服事団(台湾における聖霊刷新協議会)のお招きにより実現しているもので、今年で5回目となります。例年、日本 キリスト教団聖霊刷新協議会の世話人の先生方が招かれ、伝道旅行に参加しておられますが、今年は様々な事情か ら、世話人から手束正昭牧師、事務局から私と、そして讃美の御奉仕のために泡瀬バプテスト教会の具志堅直子牧 師夫人の3名で行かせていただきました。日本は梅雨の時期でありましたが、台湾はすでに真夏。ハードなスケジ ュールと暑い気候の中にありましたが、主に守られたことを感謝しています。

 21日の夕方に台北入りし翌22日から本格始動。午前中は双連教会において引退牧師の会合に出席。夜は新荘教会において持たれた台湾長老教会の地区連合の聖会で手束先生がご奉仕されました。

23日は今回の伝道旅行の中心となった台中に移動。拠点となった柳原教会は台湾でも歴史のある教会として知られているとのことです。

 夜に行なわれた連合聖会には60名ほどの牧師・信徒の方々が集まりました。手束先生はイザヤ書50:10〜11より、「神を畏れよ−リバイバルの原動力−」との題で説教され、人間中心の信仰から神中心の信仰に立ち返ることこそ、リバイバルの原動力となると語られました。そのメッセージは人々を主に向かわせるものとなっていきました。また、24日の朝には長老・執事の研修会ももたれ、講演後には多くの質疑があり、関心の深さを思わされました。

 翌日は柳原教会の礼拝に出席。午前9時から始まる礼拝には約160名の方々が集まっておられました。手束牧師がマタイ25:14〜30のタラントのたとえ話から、「感謝の果実」と題してメッセージされました。この礼拝の後、前日の長老・執事研修会で感銘を受けた柳原教会の牧師先生方からリクエストを受け、再度研修会を行ないました。また月曜日には牧師達の研修会ももたれました。牧会の現場においては日本も台湾も同じようで、苦闘されておられる先生方からは多くの質問が出されました。台湾長老教会も日本キリスト教団と同様に、聖霊による刷新が絶対的に必要であることを思わされました。そして台湾教会更新服事団と日本キリスト教団聖霊刷新協議会、それぞれ伝統的な教派教団の中にあって担っている課題は本当に大きいものであるということを実感しました。

 また今回の旅行の特徴は、沖縄から参加して下さった具志堅直子先生の素晴らしい讃美でした。各集会ごとに捧げられる具志堅先生の讃美は人々を主に向かわせるとともに、その後に語られる手束先生のメッセージを力強くサポートするものでした。まさに聖霊様による御業を見させていただいたような気がしました。今回、このように思いがけなく素晴らしい伝道旅行に主が導いて下さったことは私にとって大きな恵みでした。只々、主に感謝し、栄光をお返しするのみです。

同時に、この旅行の全行程に同行し通訳をして下さった周長老、運転をして下さった藍兄、そして私たちを招いて下さった更新服事団の謝先生に感謝を申し上げ、またこの交わりが更に深められて、日本と台湾の両国において、ますます聖霊様の働きが拡大されるように祈っていきたいと思います。



 

  SSMN札幌薄野宣教ネットワーク代表
 日本キリスト教団札幌グッドアワー教会牧師
                     
                  西森 昌二

 

私たち札幌グッドアワー教会が位置する地域は、関東以北最大の歓楽街「薄野」の近くにあり、薄野に働く方々のベッドタウンのような場所です。札幌で最も古い地域でありながら、中心からは取り残され、戦後は赤線地帯・貧民街でした。伝道を継続しながら、現在もすぐ近くに売春宿が幾つもあり、児童虐待も多く、放火や暴行や窃盗などの事件も多い地域であることを知らされて来ました。私たちの伝道喫茶では、売春をしている女性、ヤクザに追われて助けを求めに来た女性、薄野で働く母親から虐待を受けている子供、このような方々との出会いもありました。そして、私の心に問いが起こって来たのです。イエス様ならどうするのだろうか?イエス様ならば、薄野で罪の中に生き
る多くの方へ真っ先に伝道していたはずでは?


 まず、自分が薄野の現実を理解し、そこに働く方々への神様の愛が与えられるために、兄弟姉妹と共に、薄野での路傍伝道・多くの店舗へのトラクト配布・ごみを拾いながらの伝道。夜11時過ぎのファーストフード店などでの伝道。等身大の十字架を担いで薄野を歩き祈ること。等を、継続的に実践して来ました。また、薄野の歴史を調べました。

 明治時代、札幌の歴史は薄野を中心として発展して来ました。公費で遊郭が建てられ、売春産業が札幌発展の土台とされました。今日も薄野の中に様々な悪霊の力が働いています。その束縛の中にいる大勢の方がいます。また、札幌で神社や寺が最も集中しているのも薄野です。でも教会は、薄野への伝道をほとんどしてこなかったのです。

 祈りと伝道と調査をする中で、私の心に変化が与えられました。それは、薄野に働く方々に福音を伝えてこなかったことをあやまる必要があるという思いです。

 2004年3月、神様の不思議な導きで教団教派を超えてビジョンを同じくする5名の牧師が中心となり、SSMN札幌薄野宣教ネットワークをスタートすることとなりました。現在までの約一年半の間、毎週月曜日の深夜と火曜日の午後の伝道が継続されています。毎週火曜日には、一軒一軒薄野の店舗を回りながら、聖書配布と祝福を祈る伝道を継続しています。今まで約800冊の聖書を風俗店、バー、スナック他へ、一人一人に声をかけ、受け取って下さる方へ配布して来ました。今、神様の祝福により、教団教派を超えた祈りと伝道の輪が広がり続けています。薄野からの求道者、救われる方も起こされています。私たちのビジョンの一つは、薄野に解放と弟子育成の拠点となる栄光溢れる教会が立つことです。また、薄野のトランスフォーメーションによる、札幌、北海道、日本のリバイバルへの参与です
皆様の祈りによる支援をよろしくお願いします。


                       SSMNのホームページはhttp://homepage3.nifty.com/goodhour/ssmn.html